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天來大先生・タオイズムの旅

  道家の足跡を訪ねる、日本道観『中国白雲観参拝とシルクロードの旅』が催された。

白雲観

  北京市にある白雲観は、道家龍門派の始祖丘長春が一二二七年(元の時代)に建立した道観である。 以来、全真教の根本叢林(総本山)として信仰を集め、最盛時には二万坪の敷地に大小五十余の殿堂が並び、中国全土か ら集まった道士がきびしい戒律を守り、修行を積んでいた。

  早島天來大先生が弟子とともに白雲観を訪れたのは平成三年十月であった。日本道観を主宰する天來大先生 の来訪は二回目とあって、その名声は白雲観に広く知られていて、まさにVIP待遇。玉泉皇帝が人間界に遣わした神の使 いに対して行われる「開光の儀式」をもって迎えられた。こうした歓迎は異例中の異例のことだという。

白雲観では「開光」の儀式をもって迎えられた
▲白雲観では「開光」の儀式をもって迎えられた

道士が並んで早島天來大先生を迎える
▲道士が並んで早島天來大先生を迎える

  白雲観は今も中国人の厚い信仰を集め、とくに白雲観に仙人が下る旧暦一月十九日の夜は、諸願成就を願う善男善女で大変な賑わいをみせる。

  白雲観は現在、中国道教協会の総本部が置かれ、中国道教の中枢に位置づけられている。

万里の長城にて
▲万里の長城にて

中国道教の中枢に位置づけられる白雲観
▲中国道教の中枢に位置づけられる白雲観

吐魯番(トルファン)


  北京の白雲観を訪ねた早島天來大先生は、新疆ウイグル自治区の区都ウルムチを経て砂漠のオアシス=トルファンヘ向かった。 一行はしきたりによって葡萄棚の下で行われる結婚式に参加したり、交河故城や焔山の後方にあるベゼクリク千仏洞の見学を楽しんだ。

トルファン郊外にある交河故城
トルファン郊外にある交河故城

葡萄棚からスタートする、トルファン式の結婚式に参加
葡萄棚からスタートする、トルファン式の結婚式に参加

敦煌(とんこう)


  世界的に有名な莫高窟(ばっこうくつ)のある敦煌は、かつて西方への玄関口であり、東西文化の中継基地として栄えた。   敦煌は道教と関係が深く、唐時代にはいくつかの道観があり、莫高窟第一七窟から道教経典が発見されている。広大な 砂漠の砂の峰鳴砂山(めいさざん)や谷あいの月牙泉の風景は、シルクロードを行くラクダの隊商をほうふつさせた。

トルファン郊外にある交河故城
トルファン郊外にある交河故城

葡萄棚からスタートする、トルファン式の結婚式に参加
葡萄棚からスタートする、トルファン式の結婚式に参加

蘭州(らんしゅう)


  蘭州は大黄河南岸にある黄土の町である。シルクロードの時代は長安から西に向かう人々の拠点であったが、最近は むしろ工業都市として知られている。

  早島天來大先生はここでも黄河のほとりに建つ蘭州白雲観を参礼し、空路で再び北京へ。万里の長城や明の十三陵を 訪ね、十二日間にわたる旅は終わった。

蘭州白雲観にて熱烈歓迎
蘭州白雲観にて熱烈歓迎

蘭州白雲観に参礼する日本道観会員
蘭州白雲観に参礼する日本道観会員

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